2007年8月20日月曜日

最近の金融市場・・・SL Capital Exchange(CapEx)、Allenvest Financial Bank

★SL Capital Exchange(CapEx)

Allenvest International Exchange(AVIX)は8月初旬にJT Financialに買収され、市場名をSL Capital Exchangeに変更して運営されることになりました。(8月7日のエントリ参照)

買収後、新経営陣は株式市場の透明化を図るため、いくつかの新方針を発表しました。


まず、IPOを計画している企業のCEOに、運転免許等の政府発行身分証明書のコピーの提出を義務付けました。

また、各企業には、月次決算報告書を毎月10日までに提出するように義務付けし、提出が遅れた場合には1日につき1,000リンデンドルの罰金、15日までに提出しなかった場合には株式取引の一時停止、30日までに提出しなかった場合には上場廃止および経営幹部の口座凍結などの厳しい制裁措置をとることを決めました。

8月16日には新しいウェッブサイトへの移行、およびインワールドのシステムの移行が完了しました。

ところで、この移行措置の内容なのですが、各投資家がAVIXの口座に保有していた株式はCapExに移行されましたが、現金は移行されず、現金はAllenvest Financial Bankの口座へと移されました。また、CapExの口座は、銀行であるJT Financialの口座と統合されました。したがって、CapExの口座の現金残高にはJT Financialの金利である日利0.15%が適用されることになりました。これは年利に換算すると72.8%にもなります。

Allenvest Financial Bankは、AVIXの元CEOであるInvestor Allenが経営する銀行ですが、大口の預金者である、セカンドライフのある銀行が定期預金を中途解約したため、資金不足に陥り、8月16日には預金引出し限度額を1,000リンデンドル/日まで引き下げました。

同銀行の発表によれば、現在の総預金残高は約1,200万リンデンドル。それに対し、総資産は約2,150万リンデンドルあるとのこと。2週間後には、引出し限度額を25万リンデンドルに戻すとしています。


★リンデンラボ社の警告

ところで、リンデンラボ社は、8月14日に、The Second Life Economyというタイトルの記事を公式ブログに掲示しました。そして、その最後の部分で、同社はセカンドライフ内の銀行を規制する意思はないことを明らかにし、そして、うますぎる話には気をつけるように、住民たちに警告を発しています。

もちろんこれは、最近起きたGinkoの破綻を踏まえた上での意思表明であり、住民間の争いごとにはノータッチという、従来からの同社の姿勢を再度明らかにしたものです。

セカンドライフ内の金融機関に対する規制についてはWIRED NEWSの翻訳記事に簡潔にまとめられています。


★株式市場のデータ

各株式市場の動向を知る上で、各市場の取引高の推移を把握することがひとつのポイントになりますが、残念ながら、現在データを入手できておりません。

WSEとAVIXには、データを提供してくれるようにメールでお願いしてみたのですが、WSEからは正式に断られ、AVIXからは返事をもらえませんでした。両市場とも、PRにはあまり力を入れてないのか、または、人手不足なのかもしれません。

なお、World Stock Exchange(WSE)に関しては、同社のサイトに取引高の推移を示したグラフがあります。(ただし、ブラウザがIEの場合、表示がきちんとされないことがあります。)

また、株価の推移については、World Stock Market Indexという総合指数の推移がsl QUATES.COMに掲載されています。

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