2007年12月25日火曜日

リンデンラボ社発表の10月および11月のKey Metricsより

セカンドライフの公式ブログで、10月および11月のKey Metricsが発表されましたので、その中からいくつかの項目をピックアップしてご紹介します。なお今回は、2か月分がまとめて発表されました。


★総利用時間


10月の総利用時間は2,594万1,525時間。前月比で7.5%増加しました。

11月の総利用時間は2,462万5,902時間。前月比で5.1%減少しています。リンデンラボ社は減少の原因を、予定外のサービス停止によるものとしています。


★住民数、プレミアム会員数の推移


10月末の住民数は1,057万615人、11月末は1,117万5,710人でした。住民数というのは個々のアバターの数です。一人のユーザーが複数のアバターを持つ場合もあります。

対前月比では、10月が10.1%増加、11月が5.7%増加しています。

10月末のプレミアム会員数は9万1,613人、11月末は9万2,595人でした。

対前月比では、10月が0.6%増加、11月が1.1%増加しています。プレミアム会員数だけの推移を表わしたグラフは次のとおりです。
なお、9月まではユーザー数(Unique residents)が公表されていましたが、10月からは公表されていません。


★性別比(アカウント登録時に申告した性別)

アカウント数による男女比の推移は次のとおりです。

10月は男性が72.25%、女性が27.75%でした。

11月は男性が71.72%、女性が28.28%でした。

利用時間数による男女比の推移は次のとおりです。

10月は男性が57.79%、女性が42.21%でした。

11月は男性が58.37%、女性が41.63%でした。

時間数と人数については実数も公表されていますので、男女別に平均利用時間を算出してみると、11月は男性が21.3時間であるのに対し、女性は38.5時間となっています。


★アクティブ・レジデンンツ・国別 

アクティブ・レジデンツ(1ヶ月間のログイン時間が1時間を超える住民)の、人数および利用時間数による上位10カ国は次のとおりです。
10月

11月

人数についての順位では、日本は、10月、11月ともに第4位となっており、これは9月と変わりありません。

日本のアクティブ・レジデンツの人数は10月が3万4,569人、11月は3万793人でした。対前月比では、10月が3.5%減少、11月が10.9%減少しました。人数は、7月の4万4,847人を最高に、減少傾向にあります。

利用時間数については、日本は、10月、11月ともに第3位となっており、これは9月と変わりありません。

日本のアクティブ・レジデンツの利用時間数は、10月が211万7,355時間、11月が192万2,348時間でした。10月は対前月比で6.2%増加しましたが、11月は9.2%減少しました。

日本人の平均利用時間は、10月が61.3時間、11月は62.4時間でした。平均利用時間は増加傾向にあります。


★アクティブ・レジデンンツ・全体 

アクティブ・レジデンツ全体の人数は、10月が55万9,820人、11月が54万3,375人でした。対前月比では、10月が8.5%増加、11月が2.9%減少となっています。

利用時間数の合計は、10月が2,578万6,109時間、11月が2,448万4,939時間でした。対前月比では、10月が7.4%増加、11月が5.0%減少となりました。

平均利用時間は、10月が46.1時間、11月が45.1時間でした。


★アクティブ・レジデンツの年齢層別割合
10月
11月

年齢層別割合は、9月と比較して目立った変動はありませんでした。年齢層別の平均利用時間では、年齢層が高くなるにしたがって、利用時間が長くなる傾向が相変わらず続いています。


★マネーサプライ


10月末のマネーサプライは、37億5,352万6,684リンデンドル、日本円に換算して 約16億500万円でした。(1米国ドル=267.5912リンデンドル=114.42円)

11月末のマネーサプライは、39億4,708万9,947リンデンドル、日本円に換算して 約16億8,800万円でした。

対前月比の増加率は、10月が4.8%、11月が5.2%でした。


★リンデンドルの為替市場(LindeX)  

リンデンドルの為替市場(LindeX)における取引高の推移は次のとおりです。


10月のリンデンドルの為替取引高は18億9,792万8,164リンデンドル、日本円にして約8億1,200万円。対前月比で5.7%の増加となりました。

11月のリンデンドルの為替取引高は19億5,224万5,111リンデンドル、日本円にして約8億3,500万円。対前月比で2.9%の増加となりました。

リンデンラボ社の新規発行売却高は、10月が1億7,483万9,359リンデンドル(約7,500万円)、11月が1億4,019万9,928リンデンドル(約6,000万円)でした。

対前月比では、10月が14.8%増加、11月は19.8%減少となりました。


★土地


10月末の土地の合計面積は、904.50平方キロメートル。うち、メインランドが186.35平方キロメートル、プライベートアイランドは718.14平方キロメートルでした。

11月末の土地の合計面積は、939.11平方キロメートル。うち、メインランドが184.00平方キロメートル、プライベートアイランドは755.10平方キロメートルでした。

対前月比では、全体については、10月、11月ともにそれぞれ3.8%増加。プライベートアイランドについては、10月が4.6%増加、11月も5.1%増加しました。メインランドについては、10月は1.0%増加しましたが、11月は1.3%減少しています。

メインランドで新規に造成された土地は、米国ドル建てのオークションを通じて、住民たちに供給されることになっていますが、10月7日を最後に、供給が止まっています。


★まとめ

10月、11月の主な動きとしては、総利用時間数が11月に減少したこと、およびメインランドの土地がが11月に減少したことです。

ただし、LindeXにおける為替取引高およびマネーサプライは増加していますので、経済活動は伸びているようです。

ところで、9月28日から、EU諸国からのユーザについては、リンデンラボ社への各種支払いに対してVATが適用されました(ただし、土地使用料については10月28日から適用)。VATの税率は国によって異なりますが、15-25%と比較的高いため、経済活動への悪影響が懸念されていました。しかし、LindeXおよびマネーサプライのデータから見る限り、VATによる影響はあまり大きくなかったようです。

メインランドの土地が減少したのは、統計データの提供が開始されて以来、2度目のことです。現在、リンデンラボ社は、メインランドにおいては、土地のリサイクル、つまり、何らかの理由でリンデンラボ社の再保有となった土地の売却に力を注いでおり、上にも述べたとおり、新規造成の土地の売り出しは行っておりません。しかし、2008年1月からは、シム単位の広さの土地の売却を再開するとしていますので、来年1月以降は、メインランドの土地が増加するものと思われます。

日本人については、人数では7月をピークに減少傾向にあり、利用時間数でも11月は減少に転じました。しかし、平均利用時間は増加傾向にあり、11月の平均利用時間は62.4時間。これは、アクティブレジデンツ全体の平均である、45.1時間を大きく上回る数字となっています。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

更新されないなと思ったら、発表がなかったのですね。

sheila6225 Allen さんのコメント...

endzさま お久しぶりです。
10月分がなかなか発表されなかったので、何かあったのかなと思っていたのですが、公式ブログによれば、内部的なデータを取るのに忙しかったとか。