2008年3月4日火曜日

リンデンラボ社発表の1月のKey Metricsより

セカンドライフの公式ブログで、1月のKey Metricsが発表されましたのでご紹介します。

★総利用時間


1月の総利用時間は2,827万4,505時間。対前月比で10.2%増加しました。対前月比増加率が10%を超えたのは、昨年5月以来のことです。


★住民数、プレミアム会員数の推移


1月末の住民数は1,224万161人でした。住民数というのは個々のアバターの数です。一人のユーザーが複数のアバターを持つ場合もあります。

対前月比で4.6%増加しました。

1月末のプレミアム会員数は9万2,096人でした。

対前月比で1.2%減少しました。プレミアム会員数だけの推移を表わしたグラフは次のとおりです。


なお、9月まではユーザー数(Unique residents)が公表されていましたが、10月からは公表されていません。


★性別比(アカウント登録時に申告した性別)

アカウント数による男女比の推移は次のとおりです。


1月は男性が70.89%、女性が29.11%でした。

利用時間数による男女比の推移は次のとおりです。


1月は男性が59.02%、女性が40.98%でした。

時間数と人数については実数も公表されていますので、男女別に平均利用時間を算出してみると、男性が25.5時間であるのに対し、女性は43.2時間となっています。


★アクティブ・レジデンンツ・全体 

1月のアクティブ・レジデンツ(1ヶ月間のログイン時間が1時間を超える住民)全体の人数は54万3,574人でした。

推移を見てみると、先月まで2ヶ月連続で減少していましたが、今月は増加に転じ、対前月比で4.7%増加となりました。

利用時間数の合計は2,814万3,719時間。前月に引き続き増加し、対前月比では10.3%増加しました。

平均利用時間は51.8時間。3ヶ月連続で増加しています。


★アクティブ・レジデンンツ・国別 

アクティブ・レジデンツの人数および利用時間数による上位10カ国は次のとおりです。


上位10カ国の顔ぶれは、昨年7月以降、まったく変わっていません。
日本は、人数ついての順位では第4位、利用時間数では第3位となっています。これらの順位は前月と変わりありません。

1月の日本のアクティブ・レジデンツの人数は3万694人でした。対前月比で4.6%増加。人数は昨年7月の4万4,847人を最高に、減少傾向にありましたが、今月は増加に転じました。

1月の日本のアクティブ・レジデンツの利用時間数は204万3,195時間でした。対前月比で1.1%増加しました。

日本人の平均利用時間は66.6時間でした。平均利用時間は昨年7月以来、増加傾向にありましたが、今月は減少に転じました。なお、全体の平均利用時間が51.8時間でしたので、日本人の平均利用時間はこれをかなり上回っています。

平均利用時間を国別で比較してみると、日本(66.57時間)はオランダ(66.59)に次いで第2位。以下、バミューダ(64.30)、ドイツ(62.39)、アンティグア・バブーダ(62.29)と続きます。


★アクティブ・レジデンツの年齢層別割合


年齢層別割合は、12月と比較して目立った変動はありませんでした。年齢層別の平均利用時間では、年齢層が高くなるにしたがって、利用時間が長くなる傾向が相変わらず続いています。


★マネーサプライ


1月末のマネーサプライは、44億2,887万1,969リンデンドル、日本円に換算して 約17億2,100万円でした。(1米国ドル=267.7673リンデンドル=104.06円)

対前月比の増加率は5.9%でした。


★リンデンドルの為替市場(LindeX)  

リンデンドルの為替市場(LindeX)における取引高の推移は次のとおりです。


1月のリンデンドルの為替取引高は22億1,010万7,914リンデンドル、日本円にして約8億5,900万円。対前月比で8.8%の増加となりました。

リンデンラボ社の新規発行売却高は1億9,770万リンデンドル(約7,700万円)でした。
対前月比では12.4%の減少となりました。


★土地


1月末の住民所有の土地の合計面積は、1,002.71平方キロメートル。うち、メインランドが182.92平方キロメートル、プライベートアイランドは819.79平方キロメートルでした。

対前月比では、全体については4.1%増加。プライベートアイランドは5.3%増加しましたが、メインランドは1.3%減少しました。

メインランドで新規に造成された土地は、米国ドル建てのオークションを通じて、住民たちに供給されますが、昨年10月7日を最後に、供給が一時中断されていました。再開されたのは2月に入ってからのことです。


★まとめ

1月の主な動きとしては、総利用時間数の10.2%増加、プレミアム会員数の減少、アクティブ・レジデンツの人数が増加に転じたこと、アクティブ・レジデンツの平均利用時間が3ヶ月連続で増加していること、LindeXでの取引高が前月比8.8%増と比較的高い伸びを見せたことが挙げられます。

日本人ユーザについては、人数に関しては、昨年8月以降続いていた減少傾向が止まり、1月は増加に転じました。利用時間数は前月に引き続き増加しましたが、増加幅が人数の伸びに比べて小さかったため、平均利用時間数は前月に比較して減少しました。

2008年1月21日月曜日

リンデンラボ社発表の12月のKey Metricsより

セカンドライフの公式ブログで、12月のKey Metricsが発表されましたのでご紹介します。

★総利用時間


12月の総利用時間は2,564万6,287時間。対前月比で4.1%増加しました。


★住民数、プレミアム会員数の推移


12月末の住民数は1,170万4,934人でした。住民数というのは個々のアバターの数です。一人のユーザーが複数のアバターを持つ場合もあります。

対前月比で4.7%増加しました。

12月末のプレミアム会員数は9万3,219人でした。
対前月比で0.7%増加しました。プレミアム会員数だけの推移を表わしたグラフは次のとおりです。

なお、9月まではユーザー数(Unique residents)が公表されていましたが、10月からは公表されていません。


★性別比(アカウント登録時に申告した性別)

アカウント数による男女比の推移は次のとおりです。

12月は男性が72.26%、女性が27.74%でした。

利用時間数による男女比の推移は次のとおりです。

12月は男性が59.32%、女性が40.68%でした。

時間数と人数については実数も公表されていますので、男女別に平均利用時間を算出してみると、男性が23.6時間であるのに対し、女性は42.1時間となっています。


★アクティブ・レジデンンツ・全体 

12月のアクティブ・レジデンツ(1ヶ月間のログイン時間が1時間を超える住民)全体の人数は51万8,947人でした。対前月比では4.5%減少となっています。

利用時間数の合計は2,551万6,049時間でした。対前月比では4.2%増加しました。

平均利用時間は49.2時間でした。


★アクティブ・レジデンンツ・国別 

アクティブ・レジデンツの人数および利用時間数による上位10カ国は次のとおりです。

上位10カ国の顔ぶれは、7月以降、まったく変わっていません。

日本は、人数ついての順位では第4位、利用時間数では第3位となっています。これらの順位は前月と変わりありません。

12月の日本のアクティブ・レジデンツの人数は2万9,343人でした。対前月比で4.7%減少しました。人数は7月の4万4,847人を最高に、減少傾向にあります。

12月の日本のアクティブ・レジデンツの利用時間数は202万1,396時間でした。対前月比で5.2%増加しました。

日本人の平均利用時間は68.9時間でした。平均利用時間は増加傾向にあります。なお、全体の平均利用時間が49.2時間でしたので、日本人の平均利用時間はこれをかなり上回っています。


★アクティブ・レジデンツの年齢層別割合
年齢層別割合は、11月と比較して目立った変動はありませんでした。年齢層別の平均利用時間では、年齢層が高くなるにしたがって、利用時間が長くなる傾向が相変わらず続いています。 


★マネーサプライ

12月末のマネーサプライは、41億8,357万3,385リンデンドル、日本円に換算して 約16億7,100万円でした。(1米国ドル=268.0057リンデンドル=107.07円)

対前月比の増加率は6.0%でした。


★リンデンドルの為替市場(LindeX)  

リンデンドルの為替市場(LindeX)における取引高の推移は次のとおりです。

12月のリンデンドルの為替取引高は20億3,120万8,854リンデンドル、日本円にして約8億1,100万円。対前月比で4.0%の増加となりました。

リンデンラボ社の新規発行売却高は2億2,566万72リンデンドル(約9,000万円)でした。

対前月比では61.0%の大幅増加となりました。


★土地


12月末の土地の合計面積は、963.66平方キロメートル。うち、メインランドが185.35平方キロメートル、プライベートアイランドは778.31平方キロメートルでした。

対前月比では、全体については2.6%増加、プライベートアイランドは3.1%増加、メインランドも0.7%増加しました。

なお、今回のデータのメインランドのところには、resident ownedという文言が加わっていました。ですから、上記のメインランドの面積には、リンデンラボ社所有の分は入っていないことになります。

メインランドで新規に造成された土地は、米国ドル建てのオークションを通じて、住民たちに供給されることになっていますが、10月7日を最後に、供給が止まっています。


★まとめ

12月の主な動きとしては、総利用時間数が上昇に転じたこと、アクティブ・レジデンツについては、人数が前月に引き続き減少したものの利用時間数が増加に転じたこと、リンデンドルの新規発行売却高が大幅に増加したことが挙げられます。

日本人については、人数は前月に引き続き減少しましたが、利用時間数は再び増加に転じました。平均利用時間数では、国別でトップとなっており、以下、2位オランダ(64.5時間)、3位バミューダ(59.9時間)と続いています。

2008年1月6日日曜日

セカンドライフの同時接続者数・・・2007年後半

Massively.comでは、セカンドライフの同時接続者数を毎日発表しています。発表されるのは、その日の最大接続者数、最少接続者数、同時接続者数の中位数の3つです。

これらのデータを元に、昨年6月18日から今年1月1日までの分をグラフにしてみましたので、掲示します。グラフが途切れているところは、リンデンラボ社のサーバがデータを提供しなかったか、または、Massively.comでデータの取得に失敗した日です。


夏のバカンスのシーズン、および12月のクリスマスシーズンという季節的な変動が見られますが、大方の傾向としては、上昇を続けてきたと言えると思います。

2007年12月25日火曜日

リンデンラボ社発表の10月および11月のKey Metricsより

セカンドライフの公式ブログで、10月および11月のKey Metricsが発表されましたので、その中からいくつかの項目をピックアップしてご紹介します。なお今回は、2か月分がまとめて発表されました。


★総利用時間


10月の総利用時間は2,594万1,525時間。前月比で7.5%増加しました。

11月の総利用時間は2,462万5,902時間。前月比で5.1%減少しています。リンデンラボ社は減少の原因を、予定外のサービス停止によるものとしています。


★住民数、プレミアム会員数の推移


10月末の住民数は1,057万615人、11月末は1,117万5,710人でした。住民数というのは個々のアバターの数です。一人のユーザーが複数のアバターを持つ場合もあります。

対前月比では、10月が10.1%増加、11月が5.7%増加しています。

10月末のプレミアム会員数は9万1,613人、11月末は9万2,595人でした。

対前月比では、10月が0.6%増加、11月が1.1%増加しています。プレミアム会員数だけの推移を表わしたグラフは次のとおりです。
なお、9月まではユーザー数(Unique residents)が公表されていましたが、10月からは公表されていません。


★性別比(アカウント登録時に申告した性別)

アカウント数による男女比の推移は次のとおりです。

10月は男性が72.25%、女性が27.75%でした。

11月は男性が71.72%、女性が28.28%でした。

利用時間数による男女比の推移は次のとおりです。

10月は男性が57.79%、女性が42.21%でした。

11月は男性が58.37%、女性が41.63%でした。

時間数と人数については実数も公表されていますので、男女別に平均利用時間を算出してみると、11月は男性が21.3時間であるのに対し、女性は38.5時間となっています。


★アクティブ・レジデンンツ・国別 

アクティブ・レジデンツ(1ヶ月間のログイン時間が1時間を超える住民)の、人数および利用時間数による上位10カ国は次のとおりです。
10月

11月

人数についての順位では、日本は、10月、11月ともに第4位となっており、これは9月と変わりありません。

日本のアクティブ・レジデンツの人数は10月が3万4,569人、11月は3万793人でした。対前月比では、10月が3.5%減少、11月が10.9%減少しました。人数は、7月の4万4,847人を最高に、減少傾向にあります。

利用時間数については、日本は、10月、11月ともに第3位となっており、これは9月と変わりありません。

日本のアクティブ・レジデンツの利用時間数は、10月が211万7,355時間、11月が192万2,348時間でした。10月は対前月比で6.2%増加しましたが、11月は9.2%減少しました。

日本人の平均利用時間は、10月が61.3時間、11月は62.4時間でした。平均利用時間は増加傾向にあります。


★アクティブ・レジデンンツ・全体 

アクティブ・レジデンツ全体の人数は、10月が55万9,820人、11月が54万3,375人でした。対前月比では、10月が8.5%増加、11月が2.9%減少となっています。

利用時間数の合計は、10月が2,578万6,109時間、11月が2,448万4,939時間でした。対前月比では、10月が7.4%増加、11月が5.0%減少となりました。

平均利用時間は、10月が46.1時間、11月が45.1時間でした。


★アクティブ・レジデンツの年齢層別割合
10月
11月

年齢層別割合は、9月と比較して目立った変動はありませんでした。年齢層別の平均利用時間では、年齢層が高くなるにしたがって、利用時間が長くなる傾向が相変わらず続いています。


★マネーサプライ


10月末のマネーサプライは、37億5,352万6,684リンデンドル、日本円に換算して 約16億500万円でした。(1米国ドル=267.5912リンデンドル=114.42円)

11月末のマネーサプライは、39億4,708万9,947リンデンドル、日本円に換算して 約16億8,800万円でした。

対前月比の増加率は、10月が4.8%、11月が5.2%でした。


★リンデンドルの為替市場(LindeX)  

リンデンドルの為替市場(LindeX)における取引高の推移は次のとおりです。


10月のリンデンドルの為替取引高は18億9,792万8,164リンデンドル、日本円にして約8億1,200万円。対前月比で5.7%の増加となりました。

11月のリンデンドルの為替取引高は19億5,224万5,111リンデンドル、日本円にして約8億3,500万円。対前月比で2.9%の増加となりました。

リンデンラボ社の新規発行売却高は、10月が1億7,483万9,359リンデンドル(約7,500万円)、11月が1億4,019万9,928リンデンドル(約6,000万円)でした。

対前月比では、10月が14.8%増加、11月は19.8%減少となりました。


★土地


10月末の土地の合計面積は、904.50平方キロメートル。うち、メインランドが186.35平方キロメートル、プライベートアイランドは718.14平方キロメートルでした。

11月末の土地の合計面積は、939.11平方キロメートル。うち、メインランドが184.00平方キロメートル、プライベートアイランドは755.10平方キロメートルでした。

対前月比では、全体については、10月、11月ともにそれぞれ3.8%増加。プライベートアイランドについては、10月が4.6%増加、11月も5.1%増加しました。メインランドについては、10月は1.0%増加しましたが、11月は1.3%減少しています。

メインランドで新規に造成された土地は、米国ドル建てのオークションを通じて、住民たちに供給されることになっていますが、10月7日を最後に、供給が止まっています。


★まとめ

10月、11月の主な動きとしては、総利用時間数が11月に減少したこと、およびメインランドの土地がが11月に減少したことです。

ただし、LindeXにおける為替取引高およびマネーサプライは増加していますので、経済活動は伸びているようです。

ところで、9月28日から、EU諸国からのユーザについては、リンデンラボ社への各種支払いに対してVATが適用されました(ただし、土地使用料については10月28日から適用)。VATの税率は国によって異なりますが、15-25%と比較的高いため、経済活動への悪影響が懸念されていました。しかし、LindeXおよびマネーサプライのデータから見る限り、VATによる影響はあまり大きくなかったようです。

メインランドの土地が減少したのは、統計データの提供が開始されて以来、2度目のことです。現在、リンデンラボ社は、メインランドにおいては、土地のリサイクル、つまり、何らかの理由でリンデンラボ社の再保有となった土地の売却に力を注いでおり、上にも述べたとおり、新規造成の土地の売り出しは行っておりません。しかし、2008年1月からは、シム単位の広さの土地の売却を再開するとしていますので、来年1月以降は、メインランドの土地が増加するものと思われます。

日本人については、人数では7月をピークに減少傾向にあり、利用時間数でも11月は減少に転じました。しかし、平均利用時間は増加傾向にあり、11月の平均利用時間は62.4時間。これは、アクティブレジデンツ全体の平均である、45.1時間を大きく上回る数字となっています。

2007年10月29日月曜日

リンデンラボ社発表の9月のKey Metricsより

少し遅くなりましたが、セカンドライフの公式ブログで、9月のKey Metricsが発表されましたので、その中からいくつかの項目をピックアップしてご紹介します。

★総利用時間


9月の総利用時間は2,413万8,413時間。前月比で2.9%増加しました。


★住民数、ユーザー数、プレミアム会員数の推移

9月末の住民数は959万6,742人でした。住民数というのは個々のアバターの数です。一人のユーザーが複数のアバターを持つ場合あります。


9月末のユーザー数は673万6,832人、 プレミアム会員数は9万1,054人でした。プレミアム会員数だけの推移を表わしたグラフは次のとおりです。


対前月比の増加率は、住民数が3.7%、ユーザー数が9.3%、プレミアム会員数が0.5%でした。

対前月比の増加率は、前の月比べて、住民数とプレミアム会員数については減少していますが、ユーザー数については、上昇しています。


★性別比(アカウント登録時に申告した性別)

アカウント数による男女比の推移は次のとおりです。
9月は男性が72.49%、女性が27.51%でした。


利用時間による男女比の推移は次のとおりです。
9月は男性が57.75%、女性が42.25%でした。


時間数と人数については実数も提供されてますので、男女別に平均利用時間を出してみると、男性が21.2時間であるのに対し、女性は40.9時間となっています。


★アクティブ・レジデンンツ全体および国別

国別のアクティブ・レジデンツ(1ヶ月間のログイン時間が1時間を超える住民)の上位10カ国は次のとおりです。


日本のアクティブ・レジデンツの数は3万5,841人。人数では第4位となりました。先月の第2位から順位を下げています。実数でも8月が4万1,709人でしたので、14.1%減少しています。

利用時間では第3位で、8月の順位と同じです。実数では、8月が175万410時間、9月が199万3,056時間と増加しています。対前月比の伸び率は、13.9%でした。

日本人の平均利用時間は、8月が42.0時間でしたが、9月は55.6時間と、大幅に増加しました。 

アクティブ・レジデンツ全体の合計は、人数が51万6,149人、利用時間数が2,400万909時間でした。

対前月比では、人数が4.4%減少しましたが、利用時間数が3.0%増加しています。したがって、平均利用時間は前月の43.1時間より増加し、46.5時間となっています。


★アクティブ・レジデンツの年齢層別割合


年齢層別割合は、先月と比較して目立った変動はありませんでした。

年齢層別の平均利用時間を見てみると、年齢が高くなるにつれて、平均利用時間が長くなっていることがわかります。全体の平均利用時間が46.5時間ですので、45歳以上の年齢層の平均利用時間が64.1時間と、他の年齢層と比べてかなり長いことがわかります。


★マネーサプライ


9月末のマネーサプライは、35億8,129万4,930リンデンドル、日本円に換算して 約15億2,500万円でした。(1米国ドル=268.2207リンデンドル=114.21円)

対前月比の増加率は6.2%でした。

なお、今回発表されたキーメトリックスと、前回のキーメトリックスとでは、8月末の残高の数字が違っていました。

今回のキーメトリックスにおける8月末残高は33億7,284万8,267リンデンドルでしたが、前回発表のキーメトリックスにおける8月末残高は33億8,016万7,063リンデンドルでした。リンデンドルの取引はコンピュータで自動集計されているはずですが、システムが時々トラブルを起こしますので、それを原因とする修正かも知れません。


★リンデンドルの為替市場(LindeX)

リンデンドルの為替市場(LindeX)の取引高の推移は次のとおりです。


9月のリンデンドルの為替取引高は17億9,502万5,178リンデンドル、日本円にして約7億6,400万円。対前月比で1.0%の増加となりました。

なお、前述のマネーサプライと同様に、取引高の8月の数字が、今回のキーメトリックスでは変更になっています。前回のレポートでは、8月の対前月比を3.4%の減少とお伝えしましたが、今回のキーメトリックスに基づいた、8月の対前月比は9.1%の減少でした。

リンデンラボ社の新規発行売却高は1億5,229万8,936リンデンドル(約6,500万円)。

対前月比では、251.8%の大幅増加となりました。これは、グラフからわかるとおり、8月の落ち込みが激しかったためで、9月は以前の水準に戻ったというところでしょうか。


★土地


9月末の土地の合計面積は、871.32平方キロメートル。うち、メインランドが184.57平方キロメートル、プライベートアイランドは686.75平方キロメートルでした。

対前月比の増加率は、全体では3.8%の伸び。プライベートアイランドは、5.6%増加しましたが、メインランドは2.6%減少しています。

メインランドの土地が減少したのは、統計データが提供されている期間の中では初めてのことです。

なお、9月にはオークションで売却された、シム単位の広さの土地の物件数が極端に減少しました。8月が351物件だったのに対し、9月は54物件でした。

また、9月中にはオークションのシステムが変更になりました。変更前、オークションの落札価格は下落傾向にあり、変更前の平均落札価格は1,500米国ドル前後でしたが、変更後は落札価格が上昇し、落札価格が2,500米国ドルに達する物件もでました。


★まとめ

9月の主な動きとしては、総利用時間数が上昇に転じたこと、アクティブ・レジデンツの人数が2ヶ月連続して減少したものの、利用時間数が上昇に転じたこと、リンデンラボ社によるリンデンドルの新規発行売却高が以前の水準に戻ったこと、メインランドの土地が減少したことです。

また、日本人については、人数は減ったものの、総利用時間が伸びており、アクティブ・レジデンツ全体の総利用時間の対前月比増加率3.0%を大幅に上回る、13.9%の伸びを見せました。

ところで、7月25日にはギャンブル禁止令が実施されましたが、リンデンラボ社のJohn Zdanowski (Zee Linden, CFO of Linden Lab)によれば、ギャンブル禁止令のマネーサプライへの影響は3%だったとのことです。
ソース:SLNN 
Virtual Worlds Fall 07 currency panel speaks about virtual currency, real regulations

2007年10月6日土曜日

リンデンラボ社発表の8月のKey Metricsより

少し遅くなりましたが、セカンドライフの公式ブログで、8月のKey Metricsが発表されましたので、その中からいくつかの項目をピックアップしてご紹介します。

★総利用時間


8月の総利用時間は2,345万5,451時間で、対前月比で0.8%低下しました。総利用時間が減少したのは、2006年2月以来のことです。


★住民数、ユーザー数、プレミアム会員数の推移


8月末の住民数は925万2,781人でした。住民数というのは個々のアバターの数です。一人のユーザーが複数のアバターを持つ場合あります。

8月末のユーザー数は616万4,951人、 プレミアム会員数は9万600人でした。プレミアム会員数だけの推移を表わしたグラフは次のとおりです。


対前月比の増加率は、住民数が8.2%、ユーザー数が8.0%、プレミアム会員数が2.0%でした。

対前月比の増加率は、住民数、ユーザー数ともその前の月よりも減少しています。なお、プレミアム会員数については、7月に処理方法の変更による一時的減少がありました。


★性別比(アカウント登録時に申告した性別)

その月にログインした住民の人数による男女比の推移は次のとおりです。

8月は男性が74.13%、女性が25.87%でした。

その月にログインした住民の利用時間による男女比の推移は次のとおりです。

8月の男女比は男性が57.92%、女性が42.08%でした。

時間数と人数については実数も提供されてますので、男女別に平均利用時間を出してみると、男性が18.8時間であるのに対し、女性は39.2時間となりました。


★アクティブ・レジデンンツ全体および国別
 
国別のアクティブ・レジデンツ(1ヶ月間のログイン時間が1時間を超える住民)の上位10カ国は次のとおりです。


日本のアクティブ・レジデンツの数は4万1,709人。人数では第2位となりました。先月の第3位から順位を上げてますが、実数では7月が4万4,847人でしたので減少しています。

利用時間では第3位で、7月の順位と同じです。実数では、7月が156万3,899時間であったのに対し、8月は175万410時間と増加しています。

日本人の平均利用時間は、7月が34.9時間でしたが、8月は42.0時間と増加しました。 

アクティブ・レジデンツ全体の合計は、人数が54万151人、利用時間数が2,330万913時間でした。対前月比では、人数が3.8%減少、利用時間数が0.7%減少となっています。 平均利用時間は43.1時間でした。


★アクティブ・レジデンツの年齢層別割合

年齢層別では、先月と比較して目立った変動はありませんでした。

アバター数、利用時間数ともに実数が提供されていますので、今回はそれを元に、年齢層別の平均利用時間を算出してみました。45歳以上の年齢層の利用時間が60.6時間と、他の年齢層と比べて長いことがわかります。


★マネーサプライ

8月末のマネーサプライは、33億8,016万7,063リンデンドル、日本円に換算して 約14億6,600万円でした。(1米国ドル=268.7464リンデンドル=116.58円)

対前月比の増加率は3.6%でした。

なお、リンデンラボ社がmoney supplyという用語を使用していますので、当ブログでもそれに倣ってマネーサプライという用語を使用していますが、実際にはマネタリーベースに近いものです。

セカンドライフには、すでに銀行が複数行存在し、貸し出しを行っていますので、本来の意味でのマネーサプライもあるはずなのですが、銀行の実態を把握するのが困難なため、それを算出するのは困難です。


★リンデンドルの為替市場(LindeX)  

リンデンドルの為替市場(LindeX)の取引高の推移は次のとおりです。

8月のリンデンドルの為替取引高は18億8,812万2,014リンデンドル、日本円にして約8億1,900万円。対前月比で3.4%の減少となりました。

リンデンラボ社の新規発行売却高は4,328万7,003リンデンドル(約1,900万円)。対前月比で72.8%の大幅減少となりました。

なお、リンデンドルから他通貨への両替を扱っているのはLindeXだけではありません。主なところでは、ショッピングサイトであるSL Exchangeや、銀行サービスを提供しているapezなど。そのようなところの取扱高は不明ですので、為替市場全体の規模を把握するのは、現在のところ不可能です。


★土地

8月末の土地の合計面積は、839.72平方キロメートル。うち、メインランドが189.41平方キロメートル、プライベートアイランドは650.31平方キロメートルでした。

対前月比の増加率は、全体では7.7%の伸び。メインイランドの増加率が6.0%、プライベートアイランドの増加率が8.2%でした。プライベートアイランド、メインランドとも、対前月比の増加率は、その前の月より減少しています。


★まとめ

8月は、総利用時間数の減少、アクティブ・レジデンツの人数および利用時間数の減少、リンデンラボ社によるリンデンドルの新規発行売却高の大幅減少が目に付きます。

これらの要因として考えられるものは次のとおりです。

7月25日のギャンブル禁止令実施
サマーリセション・・・夏にバカンスに出かける人が多く、そのためセカンドライフへの接続が減った
8月上旬に起きたGinko Financialの事実上の破綻

LindeXにてリンデンラボ社が新規発行売却するリンデンドルは、市場の需要に基づいたものです。その金額が大幅に減少したということは、インワールドの経済の成長が減速していると言えるのかもしれません。

なお、7月のキーメトリックスには、パフォーマンス指標が掲載されていましたが、8月のキーメトリックスには掲載されていません。

パフォーマンスに関する指標は、Second Life Grid: Quality Metricsというページに掲載されています。