★落札価格の推移(シム単位またはそれに準じた広さのもの)
リンデンラボ社がメインランドで新規に造成した土地は、オークションで米国ドル建てで売却されます(1シムに相当する広さ6万5,536平方メートルのもの、またはそれに準じるもの)。
9月5日までに終了した米国ドル建てオークションのうち、シムまたはそれに準じた広さのもの(55,000 平方メートル以上)の落札価格の推移を表わしたものが次のグラフです。赤のラインがその月の落札価格の幅、青のラインが平均落札価格を示しています。
ソース:Second Life Auction Statisticsリンデンラボ社がメインランドで新規に造成した土地は、オークションで米国ドル建てで売却されます(1シムに相当する広さ6万5,536平方メートルのもの、またはそれに準じるもの)。
9月5日までに終了した米国ドル建てオークションのうち、シムまたはそれに準じた広さのもの(55,000 平方メートル以上)の落札価格の推移を表わしたものが次のグラフです。赤のラインがその月の落札価格の幅、青のラインが平均落札価格を示しています。
月ごとのオークション個数は次のようになっています。
ソース:Second Life Auction Statistics
平均落札価格は、6月には少々上昇しましたが、それ以降、再び、下降しています。特に、8月には351個もの大量のシムがオークションに出され、それに呼応して、平均落札価格も大幅に低下しました。
9月に入ってからも落札価格は下がり続けています。フルの広さをもつシム(6万5,536平方メートル)の物件で、落札価格が1,400米国ドルを切るものも出てきました。
★リンデンラボ社の土地価格政策
8月1日付のロイターの記事の中で、オークション担当のJack Lindenは次のように述べています。
(メインランドの地価は、かなり統制されており、今年の初めから穏やかな下降基調にある。今年初めの土地の単価は、L$12/sqmで、これは高すぎた。現在は、より適正な価格であるL$8 - L$9/sqmになっている。リンデンラボ社は、土地の供給量の調節について、かなり注意を払っている。土地単価が下落すれば、新規プレミアム会員が土地を購入するようになることは明らかだ。)
リンデンラボ社は、8月に入ってから大量の土地をオークションに出し始めました。8月1日から15日までにクローズした物件は206シム。7月は月間で147シムでしたので、8月前半だけで、7月の数字を上回っています。
このような状況を受けて、小売りの地価も急激に下がりました。
小売り物件の最低単価(512平方メートル以上の広さの土地)
7月18日 L$9.6/sqm
7月25日 L$9.6/sqm
8月1日 L$9.1/sqm
8月8日 L$7.8/sqm
8月15日 L$6.1/sqm
8月14日には公式ブログで、リンデンラボ社は次のような発表を行いました。
・コミュニティにより有益な情報を提供するため、今後はオークションに出すシムの1日当たりの個数を事前に予告する。
・8月15日から月末までは、平均して1日当たり10個のシムをオークションに出すものとする。
8月29日には公式ブログで、再び、供給数の予告を行いました。9月1日から14日までにオークションに出されるシムの数は1日当たり最高で8個とのことです。
なお、リンデンラボ社がターゲットとしている小売りの土地単価はL$6/sqmとのこと。これは、リンデンラボ社のスタッフが住民向けに開いているミーティングの席上で明らかにされたものです。(ソース:Nock Foragerさんのブログ)
ところで、リンデンラボ社は7月31日にオークションの最低入札価格の変更を行いました。それまでは1,000米国ドルだったものを、1,250米国ドルに変更しました。
その当時、シムの落札価格は2,000米国ドルを上回っていましたので、なぜ、このような変更を行うのか、非常に不思議に思いました。しかし、その後の落札価格の推移をみると、大幅下落を見越しての変更だったことがわかります。
小売り物件のここ数日の最低単価は、L$5.9/sqmです。リンデンラボ社の土地の価格調節はうまく行っていると言えるでしょう。
8 件のコメント:
こんにちは。
いつも拝見させていただいてます。有益な情報をありがとうございます。
おっしゃる通り、オークションの価格は下がっていますが、Protected Land に隣接した土地は$2,000以上の値をつけるなど、土地価格にばらつきがあるようです。
オークションで落札したTraderが1次売りする価格はL$6/sqm代で、小さい土地を2次販売する価格はL$7/sqm代ぐらいでしょうか。
計算すると、このTraderが転売する価格はほとんど利益がない価格と言えます。ひょっとするとLinden社のスタッフが売買しているかも。
で、気のなるのが、販売された後で、どのような街が形成されるのかですが、私的に悲惨な状況のように思えます。Lindex社の考えは「土地形成は市場主義をもとに住民の創造力で形成されていく」のように思えますが、景観を保つために、最初からもっと多くのProtected LoadやProtected Riverを造成すべきではないでしょうか。
>計算すると、このTraderが転売する価格はほとんど利益がない価格と言えます。ひょっとするとLinden社のスタッフが売買しているかも。
なるほど。それはあり得るかもしれませんね。
>景観を保つために、最初からもっと多くのProtected LoadやProtected Riverを造成すべきではないでしょうか。
同感です。あとは、ad firmに利用されやすい16平方メートルの小さな区画をなんとかする必要があると思います。
時期は悪かった気もしますね。ギャンブルバンの直後ですし。
あるいはギャンブル禁止で放出された土地を一気に処分で下落になった、という順序かもしれませんが。
slwatch!さま
たしかにギャンブル禁止実施のすぐ後ですね。ただ、LL社は、ギャンブル禁止実施による土地放出は想定していたと思います。それを踏まえて、地価を6/sqmまで下げるために、オークションへの大量投入を行ったのだと思います。やはり、7月は、アクティブユーザは伸びてますが、プレミアム会員は実質的には伸びていなかったのかも。
景観についてはLL社はもうあまり立ち入るつもりが無いようですね。ただし逆にそういった需要を察知して「景観・環境重視」の分譲地を売り出している不動産業者もでてきています。多分に海外的な方針ですね。
ad firmについては多くの人が懸念しているようで「一人当たりの分割限度を設定する」「128m以下の土地はサーチに出さない」「16x16の土地のオブジェクトはMuteする機能」など JIRAに多数の提案があがっています。必要だ!と思うならばぜひ voteしましょう。
nock foragerさま
情報ありがとうございます。それから、ブログを引用させていただきました。ありがとうございました。
>ad firmについては多くの人が懸念しているようで
ad firmのヘンな看板が一つ立っただけで、その周りの、広範囲にわたる土地が、いわば死んでしまっていると思います。LL社はその辺のことを気がついてないのかしら・・・。
JIRAについては、そのうちのぞいてみようと思います。
先程は投稿しませんでしたが、先日オークションでSymmetry(PG)というSIMを落札しました。
現在、オークションの供給が止まっています(9/13以降に再度発売を開始すると思います)が、最後に落札したSIMです。
値段はU$1,437だったので、高くもなく安くもなくでしょうか。
で、理想としては、日本の方と日本に興味のある外人さんと半々住んでもらえればと思っています。
また、コメントで景観の話が出ましたが、公共空間や小道を設けており、住民の方達で、景観の良い街を造っていこうと思っていますが、成功するかどうかは分りません。
公共空間面積の維持費は当然ながら、自腹ですがブロクの広告費などで、ある程度賄えると試算していますが、これまた分りません。
こんなことをしていると「住民にとって、いかに空間が大事か」という事を思い知らされます。
その後どうなるかは、またレポートさせていただきます。
sheila6225さんも良かったらぜひ。お安くしますよ(^^)
ちなみに、販売開始は9日(日)の10時頃を予定しています(すみません宣伝みたいになってしまいました)
yaskey kobaさま
サイト拝見しました。
公共空間を設けていらっしゃるのですね。
分譲販売ということですので、土地の利用形態は買主に決める権利が移ってしまうのですよね。商用利用する人もでてくるのではないかと思うのですが・・・。
>sheila6225さんも良かったらぜひ。お安くしますよ(^^)
ありがとうございます。
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