最近、Ginko Financialが実質的に破綻し、多くの預金者が損害を被りました。またこのことにより、セカンドライフの金融機関全般に対する人々の信頼度も低下したと言えるでしょう。
金融機関にお金を預けつつ、できればそれを安全に運用したいという人のために、預金保険を提供している保険会社がセカンドライフには存在します。
それが、The Rock Insurance Co.です。
保険の掛け方ですが、金融機関に預金を持っている預金者は、The Rock Insurance Co.からCertificateという証書を購入します。その購入代金が払い込み保険料になります。そして、万が一、預金先の金融機関が倒産した場合には、The Rock Insurance Co.が預金者に、被害額を保障してくれます。
ただし、預金残高の全額が保険の対象となるわけではありません。預け入れ先の金融機関に応じて、対象となる金額の最低と最高が決められています。
下の画像は、現在、The Rock Insurance Co.が保険の対象としている金融機関とその保険料率です。株式市場に預けているお金も保険の対象となります。(Allenvest International Exchangeは新株式市場への移行の最中のため、保険の引き受けが一時停止されています。)
例えば、上から2番目に掲載されているJT Financialの場合ですが、預金者は2,000リンデンドルから250,000リンデンドルの範囲で保険をつけられます。保険期間は30日間、保険料率は保険対象金額の1%です。
ちなみに、JT Financialの預金金利は、現在0.15%(日利)。これを30日に換算すると4.59%となります。
ところで、金融機関が倒産した場合、The Rock Insurance Co.はその金融機関を調査し、補償額を決定します。例えば、倒産した金融機関が預金残高の30%しか預金者に支払わない場合は、The Rock Insurance Co.が残りの70%を預金者に支払います。
先日破綻したGinkoの場合ですが、The Rock Insurance Co.はGinkoに財務情報の開示を求めたものの、それを得ることができず、損害の割合を確定することができませんでした。そのため、同社は保険契約者に対して、100%の補償額を支払うことにしました。
ところで、上の画像からわかるとおり、金融機関によって保険料率が異なります。The Rock Insurance Co.は各金融機関から独自に情報を入手し、それによって保険料率を決定しています。
The Rock Insurance Co.のCEOである Eliale Morigiによれば、今から3ヶ月前、同社がこのビジネスを開始したころは、各金融機関から情報を得ることができなかったそうです。しかし現在では、多数の金融機関が、インワールドとのリアルワールドの情報を提供してくれているとのことです。
The Rock Insurance Co.の調査能力がどのくらいのものかはわかりません。けれども、セカンドライフの世界に、信用格付けの機能を有する企業が現れたことは、注目に値すると思います。
2 件のコメント:
The Rock Insurance って、プルデンシャルっぽいですねw
以前プルデンシャル系列に勤めてたのでなんだかなーって感じですw
コメントありがとうございます。
>プルデンシャルっぽいですねw
そうなんですか。
プルデンシャルって、生命保険だとばっかり思ってましたけど、似たようなことやっていたのかしら。
それとも、もちろん保険会社は資金運用をしていると思いますので、独自に格付をしているのかもしれませんね。そのことでしょうか?
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