★Allenvest International Exchange
先日のエントリーで、セカンドライフの世界にInternational Stock Exchange(ISE)という新たな株式市場が、4月27日にオープンしたことをお伝えしましたが、5月23日には、また別の株式市場が新たにオープンしました。
Allenvest International Exchange(AVIX)です。CEOはInvestor Allen(本名Albert Hodges)。リアルライフでは、ニューヨーク州在住の自営のアセットマネジャーだそうです。
上の画像はAVIXの建物です。
同市場の現在の規模は、次のとおりです。
上場企業数 5社
会員数 436名 (6月2日現在)
一日の取引高 47万4,221.47リンデンドル (約21万5,000円)(6月1日)
取引株式数 35万1,681株 (同上)
(1米国ドル=122.00円=269.532リンデンドル)
上場企業数はまだ少ないものの、取引高で見ると、World Stock Exchange(WSE)の一日の取引高が108万3,373.48リンデンドル(約49万円)(6月4日)ですので、AVIXはかなり健闘していると言えます。
取引手数料は、株式の売却時に3%。これは、WSEと同率です。
なお、AVIXでは、各投資家の口座残高に利息がつきます。現在、日利0.13%(複利)ですので、年利に換算すると60.7%にもなります。以前お伝えしたGinko Financialの金利が現在0.09%(日利)ですから、銀行よりも良いことになります。
上場企業5社のうちの1社はL&L Bank and Trustという銀行です。先日のエントリーでお伝えしましたように、この銀行は、倒産したSecond Life Investment Bankの資産と顧客を引き継いで、L&L Rentals and Sales (LLL)によって設立されたものです。
このL&L Rentals and Sales (LLL) は、現在World Stock Exchange(WSE)に上場されています。どのような経緯と判断があったのかは不明ですが、関係会社であるL&L Bank and Trustが、WSEではなくAVIXに上場されたことは、興味深いことです。
AVIXを経営するAllenvest Investment Capital(AIC)は、現在はAVIXに上場されていますが、もともとはWSEに上場されていました。ところが、5月22日にCEOであるInvestor Allenが、WSEにおける同社銘柄の取引停止を要請し、新しく設立されたAVIXに同銘柄をすべて移してしまいました。そしてAVIXは、このAICを唯一の上場銘柄として、市場をオープンしたわけです。
AICの株主たちから見れば、買い手が全然つかないかもしれない市場に、突然、自分の銘柄を移されてしまったわけですから、Investor Allenのこのやり方に不満を感じた人が株主の中にはいるかもしれません。
なお、ライバルであるWSEは、この新興市場の存在を快く思ってないようです。5月31日に発表されたアナウンスメントの中で、AVIXを次のように非難しています。
Investor Allen ... has been directly approaching them our clients and business associates with lies and false allegations about the WSE ... this start-up exchange has also been soliciting business and spamming WSE customers in WSE buildings ... These business practices are considered extremely unethical and unprofessional by the WSE ...
(抄訳:Investor Allenは、WSEに関する虚偽の情報を流してWSEの顧客に近づき、また、WSEの建物内で顧客勧誘をも行なっている。このようなやり方は、非常に非倫理的でプロにふさわしくないものである。)
★Dreamland Stock Exchange
セカンドライフの女性実業家Anshe ChungがDreamland Stock Exchange(DSE)という株式取引市場を開設しました。まだベータ段階ですが、すでにAnshe Bank Entropia Universe(ABE)という銘柄が上場されており、取引が開始されています。
この株式市場は、セカンドライフの住人のほかに、同じ3Dの仮想世界であるEntropia Universeのプレーヤーも利用できるようになっているなど、他の株式市場とは異なる特徴を備えています。
詳しくは後日お伝えします。
★Second Life Stock Exchange JAPAN
日本人投資家をメインターゲットにした株式取引市場開設の動きがあります。
Next Merlinさんを中心に進められているプロジェクトがそれで、今年秋までにSecond Life Stock Exchange JAPANという株式取引市場をオープンする予定だそうです。
場所はKabuというシムで、その中心部に証券取引所の建物が位置します。周りのスペースはレンタル用地とのことで、既にレンタルが開始されています。詳しくはこちら。
2007年6月5日火曜日
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4 件のコメント:
年利60.7%とはものすごいですね。AVIXの口座そのものが最高の投資対象っぽいです。
でも、こんな高金利でやっていけるとしたら・・・そっちの方が現実離れしていて怖いくらいです。
AVIXのサイトのFAQを読むと、SLの現在の急激な伸びがあるからこの高金利が払えるのであって、伸びが鈍化したら金利を下げると書いてあります。
実は、AVIXは、開設当初は日利0.2%を払うとしていました。だから、金利は顧客獲得のために、現在は高くしているのであって、そのうち下げるかもしれません。
いつも情報ありがとうございます。
AVIXの私の口座履歴を見ると、
8/1から、日利が半分になっています。
計算すると0.075%です。
7/31までは、0.150%だったようです。
情報ありがとうございます。
7月31日まで0.150%であったことは、把握しておりませんでした。
AVIXは、7月31日に金利を引き下げことを発表しましたが、そこでは具体的な数字は示していませんでした。
公式サイトのトップページによれば、現在、金利は、年率換算で31.45%になっていますので、日利0.075%を年率換算した数字と一致しますね。
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