2007年5月20日日曜日

セカンドライフの土地・・・メインランドのオークション

★オークションで売られる土地

リンデンラボ社の収益源の一つは、土地の造成・売却です。プライベートアイランドの場合は、ユーザからの注文を受けてから造成しますが、メインランドの土地の場合は、リンデンラボ社が自主的に造成し、それをシム単位でオークションで売却しています。
 
なお、オークションで売られるメインランドの土地には、上記のもののほかに、比較的、面積の狭いものもあります。こちらは、元の所有者が放棄したものなど、何らかの事情でリンデンラボ社の管理下に入った土地のようです。1,024平方メートルなどの、手ごろな広さのものもあります。  
 
面積の狭い土地については、リンデンドル建てでオークションが行なわれますが、面積の広い土地に関しては、米国ドル建てでオークションが行なわれています。

 
★落札価格の推移(シム単位またはそれに準じた広さのもの)

メインランドのシムはプライベートアイランドのシムとは異なり、購入後、いくつかの区画に分割してそれを他人に売却することが可能です。したがって、オークションの落札価格の変動が、メインランドの土地の小売価格に影響を与えていることが十分予想できます。  
 
落札価格の推移ですが、Second Life Auction Statisticsというサイトにそのグラフがあります。作者の許可を得られましたので、それを掲示します。赤のラインがその月の落札額の幅を示したものです。青のラインが平均落札価格です。



今年の1月以降、平均落札価格が下落しているのが分かると思います。

なお、オークションに出される土地は、シム丸ごとの広さである6万5,536平方メートルの広さを持つもののほかに、シム内に道路などのリンデンラボ社が保有する土地があるために、広さが6万5,536平方メートルに満たないものもあります。上のグラフでは、5万5,000平方メートル以上をシムと見なしています。  
 
(土地の平均小売価格の推移を表したデータも探したのですが、残念ながら見つかりませんでした。)  
 
上記のサイトに掲載されていた、日別のオークション個数から、月ごとのオークション個数をまとめたものが、下のグラフです。




4月は3月よりもシムの供給量が僅かに減少しているのにもかかわらず、平均落札価格が下落しているのが分かります。

平均落札価格の推移から次のようなことが言えると思います。

1 4月以降、メインランドの需要が減ってきているかもしれない。 
 
景観を破壊する広告看板の乱立、ランドボットの存在などのネガティブな要因、及び登録者数の対前月比増加率が低下したことから、メインランドの土地に対する需要が減ってきているのかもしれません。
 
(5月20日18:40追記 梅干さんから、有益な情報を頂きました。落札価格にはシムの土地の形状も関係しており、またオークションに出されるシムの土地の形状が時期によって偏っていることがあるとのこと。それが、落札価格の下落に関係しているのかもしれないとのことでした。詳しくはコメント欄をご参照ください。)

2 リンデンラボ社の狙い

落札価格が下落すれば、それだけリンデンラボ社がオークションから得られる収益は減ることになります。供給を抑えれば、落札価格は上昇するはずですが、リンデンラボ社はそうしようとせず、上のグラフからもわかるとおり3月までは供給量を伸ばしてきました。

現在、メインランドで土地を購入できるのは、プレミアム会員だけに限られています。ですから、メインランドの土地を増やすことは、プレミアム会員を増加させることにつながるわけです。

プレミアム会員は毎月会費を払ってくれますので、リンデンラボ社にとっては安定収入源になります。ですから、それを狙って、落札価格の下落傾向を容認しながら、3月までは供給量を伸ばしてきたのかもしれません。
 
 
Second Life Auction Statistics

メインランドの土地のオークションについて、興味深いさまざまなデータが集められているサイトです。Melina Loonie さんというドイツの方が運営しています。

同サイトによると、昨年の12月12日以降、現在までに、110個もシムを購入した人がいることもわかります。その人が支払った金額の総額は、27万2,039米国ドル、日本円で約3,294万円です。もし、その人が個人で購入しているとすれば、すごいですね。(1米国ドル=121.09円) 
 
土地の売買をビジネスとされている方には、一見の価値があるサイトだと思います。

5 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

こんにちは。
simの価格にはその土地の形状も価格に反映されるようで、例えば内陸部は価格が低く、海岸部は高くなる傾向があるようです。

リンデンのオークションで売り出されるsimですが、新規に造成されるsimは近接しているため、ある時は内陸部ばかりだったり、また別の時は海岸周辺部が多かったりすることがあるようです。

各月ごとにどういった土地が売りに出されていたのかは調べていないのですが、ここ最近は主に内陸部が売りに出ていたようで、もしかすると価格が下落しているのはそういった要因もあるのかもしれないです。

sheila6225 Allen さんのコメント...

梅干さん

情報ありがとうございます。小売の土地は、ウォーターフロントが高いと聞いていますので、シム全体の落札価格にもそれが反映されているのですね。

本当に需要が減っているのかどうかは、もう少し時間を置いてみてみないとわかりませんね。

匿名 さんのコメント...

最近オークションページはチェックしてないのですが、トレンドラインは下りかもというのは面白い発見ですね。

2月はクラッシュもあって、ずいぶん価格幅が変動.

その後は、下値は拾われて上昇・安定気味だけど、上値がどんどん取れなくなってきている、そんな傾向のように思います。

ただし最安値はアイランドの購入価格ぐらいですから、あまり下がりようはないですね。

需要についてはわかりませんが、高値での売買が難しくなってきているという感じを受けました。

sheila6225 Allen さんのコメント...

slwatch!さん

なるほど~。解説はそういう風にするものなのですね。今度、そこの部分だけ、代筆をお願いしようかしら。w

>ただし最安値はアイランドの購入価格ぐらいですから、あまり下がりようはないですね。

リンデンラボ社の方針次第では、もっと下がるかもしれないと思っています。プライベートアイランドの売れ行きが鈍ってきたときは、既存会員の定着率を高める方向に向かうのではないかと思うのですけど。

匿名 さんのコメント...

やばっ。

単語あってるかなぁ。

気にせず書いてしまったw。