5月8日のエントリーで、メインランドの土地の売り出し物件の検索サイト、THE LAND LISTを紹介しました。
その時にはお伝えしませんでしたが、同サイトのトップページには、過去24時間の土地の取引高、平均取引単価などの有益なデータが掲載されています。それを近日中にブログで取り上げるつもりで、データの収集方法等について問い合わせをしていましたところ、サイト製作者のChristian Colvilleさんから、同サイトが更新できない状態になっていることを知らされました。
Christian Colvilleさんは、同サイトに掲載するデータを得るために、改造したアバター(ビューアー)を使用していました。ところが、そのアバターがリンデンラボ社によって"making an excessive number of land searches "(過剰な回数の土地検索を行なっている)とみなされ、そのアバターのアカウントが停止されてしまったのです。そのため同サイトは、5月17日以降更新できなくなっています。
過剰とみなされるものとそうではないものの線引きの基準を、リンデンラボ社は今のところ明らかにしていませんが、Christian Colvilleさんの使用していたアバターは、1時間に約125回検索を行なっていたそうです。
今回の件は、Second Life Insiderの5月18日付の記事、Linden Lab taking action against landbots?でも取り上げられています。
リンデンラボ社はランドボット対策の一環として、土地の検索回数の多いアカウントを機械的にピックアップし、一律にアカウント停止措置を取ったものと思われます。
しかし、Christian Colvilleさんの場合は、インワールドの検索機能よりも便利な機能を持つサイトを無料で提供しており、そのために改造したアバターを使用していたのです。その辺の事情を考慮せず、彼のアバターをランドボットと同列に扱い、アカウント停止措置を取るというリンデンラボ社のやり方は、かなり安直なものではないかと思います。
この措置について、彼はリンデンラボ社にコンタクトをとっていますが、まだ回答が無いそうです。
上記のサイトには、アカウント停止措置の解除を求める請願書の署名欄が設けられていますので、関心のある方はそちらをご参照ください。
ビューアーのソースコードが今年1月にオープンにされましたので、ユーザーはそれを元にビューアーを改造し、いろいろと便利な機能を付け加えられるようになりました。自動でアバターを動かすこともその機能の一つだと言えるでしょう。
便利な機能を使用するということは、それだけリンデンラボ社のサーバに負担をかけることになるかもしれません。ある一定のラインを設けて、それ以上サーバに負担をかけるようなものを一律に使用不可とするやり方は簡単ですが、そのようにすると、今回のように、皆の役に立つものまではじき出してしまう可能性があると思います。
新たに開発された機能がどのくらいコミュニティー全体の利益に貢献するのか、それを評価するシステムをつくり、その貢献度に応じて、段階的にサーバへの負荷を容認する仕組みを作らないと、そのうち、皆でサーバのリソースの取り合いになってしまうかもしれません。
2007年5月22日火曜日
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