先日、セカンドライフ内でのカジノ広告規制について書きましたが、それではカジノはいったいどのくらい儲けているのでしょうか?
最近、ロイターにその一端を窺わせる記事が掲載されていました。
それによれば、セカンドライフのカジノでは、 Texas Hold’emというポーカーの一種がはやっており、これから得られるrake(場所代のようなもの、いわゆる寺銭)のSL全体の合計額は、月に300万リンデンドル(約130万円)を超えると言われているのだそうです。そしてその伸びは、セカンドライフ自体の伸びを上回るものだそうです。(以下、1米国ドル=269.8548リンデンドル=118.54円で換算)
また、SL全体のポーカービジネスのうち、大手3社がその約75%を占めており、その3社の一つであるFour Deuces Casinoの月間利益は40万リンデンドル(約17万円)。毎月30%の割合で売上げが増加しているそうです。
一方、このゲームに広く使用されているVGAポーカーテーブルを開発したVirtual Gaming Accessories社は、昨年11月の発売開始以来、4万4,000米国ドル(約520万円)の売上げがあったそうです。そのうちの2万米国ドルは過去30日間に売れたものからとのことでした。
このロイターの記事を読んだ、カジノに詳しい人物によれば、上述の月間利益約17万円という金額は、本当の数字よりも0がいくつか足りないのではないかとのことでした。かなり高額の賭け金のゲームを実際に目にしていることからの推測だそうです。
客観的なデータが入手できませんので、正確なところはわかりませんが、司法当局と税務署から目をつけられることを避けるため、カジノ経営者たちが、利益を少なめに述べたかもしれないことは十分推測できます。
ところで、CNET Japanの「米ネットギャンブル規制で波紋 英…売り上げ半減、株暴落」と題する記事によれば、2005年のオンラインギャンブル業界の売上高のうち、60億米国ドル(約7,080億円)が米国人の客からのものだったと言われているそうです。
リンデンラボ社は、もちろん各アカウントのリンデンドルの動きを把握してますから、ポーカーテーブルの開発・販売元であるVirtual Gaming Accessories社が最近急激に売上げを伸ばしていることも、そしてカジノ業者たちがどのくらいの売上げを得ているのかをも把握していると思います。そのデータと、上述の、インターネットギャンブル禁止法によって一気に消滅した米国人マーケットの大きさを考え併せたとき、リンデンラボ社は急に危機感を抱いたのかもしれません。
2007年4月14日土曜日
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