ネットエイジがリンデンドル5,000万円分を購入するという記事がCNETに掲載されてました。セカンドライフの世界の物価の安さを考えると、すごい大金のような気がします。
この5,000万円は、SLの世界でどのくらいの意味をもつものなのでしょうか?
お金に関連する数字を見てみました。
(以下、1米国ドル=117.15円=269.0735リンデンドルで計算しました。従って、
5,000万円=114,841,442 リンデンドル=426,803ドル
となります。)
2月末のマネーサプライは1,964,896,741リンデンドル(約8億5,548万円)でした。この数字と比較してみると、5,000万円はその5.8%にあたります。この5.8%という数字が大きいのか小さいのかよくわかりませんが、2月の対前月比のマネーサプライの伸びは17.5%でしたので、それと比較すると結構大きいと思います。
次に、為替市場の数字と比較してみます。
為替市場の2月の月間取引高は1,511,954,743リンデンドル(約6億5,830万円)でしたので、5,000万円は、7.6%にあたります。ただし、為替市場の取引高の数字には、リンデンドルの買いと売りの両方が含まれていますので、買いの取引高と比較した場合、7.6%よりは高くなるはずです。
さらに、5,000万円を、最近の1日の取引高と比較してみます。3月28日のデータは次のとおりでした。ソース:Second Life Insider
総取引高 221,000米国ドル
リンデンドル買い 162,000米国ドル
リンデンドル売り 55,000米国ドル
この日のリンデンドルの買いは、約16万2,000米国ドル(約1,900万円)。ですから、5,000万円は1日のリンデンドル買いの取引高をはるかに超えています。もしも、ネットエイジ社が5,000万円分の買い注文をいっぺんに出したら、リンデンドルはたちまち高騰してしまうでしょう。
仮に私が担当者だったならば、リンデンラボ社に直接掛け合って、有利な条件で新たにリンデンドルを発行してもらうことをまず第一に考えるでしょうね。
ところで、リンデンラボ社は為替を安定させるために、次のような方法をとっています。
1. 個人、ビジネスオーナー、企業、為替取引業者というカテゴリーごとに、24時間当たり、および30日当たりのLindeX(リンデンラボ社経営の為替取引市場)における取引額および指値注文に上限を設ける。
2. LindeXにCircuit Breakers(値幅制限)を設け、平均価格の上昇・下降がある一定のレベルを超えた場合、為替取引を一定期間停止させる。
3. リンデンラボ社が、新たにリンデンドルを発行し、それをLindeXで売る。
ちなみに、2月中に新規に発行された額は、約2億1,300万リンデンドル(79万2,000米国ドル、9,300万円 )でした。
なお、リンデンドルの売買は、SL Exchangeでも取り扱われています。どの程度の規模のものなのか、そのうち調べてみようと思います。
2007年3月29日木曜日
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