2007年3月8日木曜日

ヴァーチャル・ワールドの美人コンテスト

設定を少しいじるだけで、目はパッチリ、鼻も高い、ナイスボディの美人アバターを作ることができるSecond Lifeの世界。男性はともかく、女性アバターは、皆それなりに美しさを目指しているようで、SLには美人がたくさんいます。そんなSLの世界で、最近、美人コンテストが開催されました。それに関する記事がSLNN.COMに載っていましたので、概要をご紹介します。

Miss Second Life Pageantというこの美人コンテストの参加者は、全部で65名。参加料は、50リンデンドル。昨年の11月から数回にわたって、以下の内容で選考が行われました。

フォーマルウェア
カジュアルウェアおよび物づくり
水着およびトリビア(クイズ)
セミファイナル
最終審査

審査は、主催者側の審査員のほかに、各イベントの一般参加者、webサイトからの投票によって行われました。
最終審査は2月25日。Miss Second Life 2007に選ばれたのは、Natalia Zalmanov です。

第2回目の審査である物づくりコンテストでは、参加者は、12種類のテクスチャを与えられ、それらのテクスチャを利用して、15分以内に、プリムで何かを制作し、その制作物で競い合いました。このコンテストの様子は、Miss Second Life Pageant Websiteのギャラリーで見ることができます。

3番目のトリビアというイベントでは、SLに関する問題が出題されました。参加者はあらかじめSL History Wikiを勉強し、イベントに臨みました。

フォーマルウェアとか、水着とかの審査は、現実の美人コンテストと何ら変わりありませんが、物づくりというのはSLならではのものですよね。

前述のSLNN.COMの記事の中で、特に印象に残ったのが、最終審査まで進んだAnnie Barnardに関する部分です。セミファイナルおよび最終審査では、審査基準が、いかに自分を表現するか、文章の構成、正しい文法を使っているかという点におかれていたらしく、南アフリカ出身で英語を母国語としない彼女は、非常に不利に感じていたようです。

この記事に対しては、読者から投稿があり、記者が審査基準を誤解していたのではないかという指摘がされてました。その投稿者によれば、審査はさまざまな点に関して行われたとのことでした。

審査基準について、真偽のほどはわかりませんが、記者が審査基準を誤解したとしても、無理はないだろうと思います。もちろん美的センスなども、美人コンテストの審査基準の一つにはなっているでしょう。しかし、コミュニケーションの手段が今のところ文字に限られているSLの世界では、言葉というものが他人を判断する上で非常に大きな比重を占めていることは間違いありません。整形美人コンテストとでもいうべきこのコンテストで、最終的に何を判断しようとしたのかは、不明です。しかし、その基準の中に、personality(人間性)という項目があったのであれば、英語ができないことは、大きなハンディになっただろうと思います。

ところで、美人コンテストの主催者のサイトには、次回の開催に向けて検討課題がいくつかあげられていました。その中で、人間型アバター以外のアバター(furry、人魚、バンパイアなど)のコンテストについても言及がありましたが、審査基準は、いったいどうなるのでしょうね?

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匿名 さんのコメント...
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