私が加入した当時、Second Lifeでは、初心者は最初はオリエンテーション・アイランドというところに送られ、そこで基本的な操作を覚えたあと、ヘルプ・アイランドというところに行かされました。 (現在は少し違っているようです。)
歩き方やら飛び方、カメラの操作などを覚えて、何とかヘルプ・アイランドにたどり着いた時のこと、外国人と思われる一人のアバターが私に話しかけてきました。その人は、猫みたいな動物のかぶり物をかぶり、縞模様の長い尻尾をつけていました。
"Hello"から始まり、出身地、年齢とお決まりの質問。相手は、自称フランス人男性、23才。この島にいるのだから、相手も初心者なのだろうと思った私は、気軽に質問に答えていました。ところが突然・・・
フランス人男性「その洋服、脱いでくれない?」
(えっ!? 何で? この人、女性アバターの裸を見て、エッチな気分になりたいの? いえ、そもそも、アバターの裸を見て、エッチな気分になれるものなの? うーん、エッチな気分になれるとは到底思えない。だとすれば、この世界ではあっさり裸になってしまうのが普通? 所詮、アバターだものね。・・・でも、わたし、まだ生まれたばっかりで、服の脱ぎ方わからない。自分の裸の姿も見たことない。わたしの裸、いったいどうなってるんだろう? 下着つけてるのかな? この際、確認したい気もするけど、どうしよう・・・)
私の頭の中を瞬時にたくさんの疑問が駆け巡りました。
私「わたし、服の脱ぎ方知らないし、下着に何をつけてるのかも知らないの」
とっさのことで考えがまとまらず、私はとんちんかんな返事をしてしまいました。
するとその男性は、"Come on" (ねえ、早く早く)とか言って迫ってきます。
私「わたし、脱ぐつもりはないわ」
自分の裸を確認するのは、あとで一人になったときでいい、今はとりあえず、断ろう・・・そう考えた私は、きっぱりと拒否の言葉を彼に告げました。
すると突然、辺りが暗くなり、景色が一変。私の周りには今まで見たことのない景色が・・・
(わっ!? ここはどこ? わたし、どうなっちゃったの?)
周りには草木がひとつもありません。建物もありません。他の人もいません。何もなくて、空気が深い青色をしているように見える、そんな場所でした。例のフランス人男性だけが、私の目の前に立っています。
私「ここ、いったいどこなの!?」
フランス人男性「水の中さ」
(ええっ!? 水の中!?)
私「あなた、私を誘拐したのね!!」
フランス人男性「そうだよ」
Second Lifeに少し慣れた人なら、テレポートで脱出することをすぐに思いついたでしょう。でも、生まれて数十分の私は、テレポートという移動方法があることさえ知りませんでした。
とにかくこの場を離れようと思った私は、彼に告げました。
私「わたし、自力で戻るから。じゃね」
私はそう言うと、ここがどこかもわからないまま、適当な方向に歩き出しました。彼がついてくる様子はありません。
しばらく歩いたのち、上方に草木が見えた時は、正直ほっとしました。そして私は、水の中から地上に上がり、もといた場所にたどり着くことができました。
Second Lifeには、初心者をからかって楽しむ悪い人もいるんですね。皆さん、お気をつけください。
2007年3月3日土曜日
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿