2007年3月24日土曜日

セカンドライフ最大の銀行、Ginko・・・その4

★Ginko Financialについて考える上で留意すべき点および補足データ

1. 預金残高合計について・・・念のため

預金残高合計: L$123,911,338 (約5,400万円)(2007年3月21日現在)

上の数字を見て、1億2,300万リンデンドルも集めたのか・・・と思ってしまうかもしれませんが、実はそうではありません。預金残高合計は、Ginko Financialが負っている預金者に対する債務の合計を表しているに過ぎません。残高の数字には、利息として増加した分も入っています。ですから、実際に人々が預け入れたリンデンドルの合計は、上記の数字よりかなり低くなるものと思われます。


2. 預金金利の推移

改定年月日    日利(%)  年利換算(%)
不明             0.19   99.9
不明             0.15   72.8
2005年11月17日    0.14   66.6
2006年01月01日    0.13   60.6
2006年01月29日    0.14   66.6
2006年03月08日    0.12   54.9
2006年05月04日    0.11   49.3
2006年07月08日    0.13   60.6
2006年08月12日    0.10   44.0
2007年02月01日    0.09   38.8

ソース:Ginko Financial公式サイトにあるフォーラムでのアナウンスおよびその他


3. Ginko Financialの公式サイトより

About Usというページには、同社の事業内容が記載されています。その最後のパラグラフに次のような文言があります。

That being the case, we cannot guarantee that we will always have enough to pay people quickly, though we will endeavour to do so.

つまり、預金の引き出しにすぐに応じられるだけの資金量を常に確保しておくことは保証できないということです。

一方、その1で触れましたように、Ginko Financialは、預金を引き出す場合の1日当たりの限度額(300,000リンデンドル)を設定しています。また、同社は公式サイトのFAQで、限度額を設けた理由は、アカウントハックによる被害を抑えるためと説明しています。

同社の説明を額面どおりに受け取ると、まったくそのとおりだろうと思うのですが、事業内容に記された上記の文言と併せて考えると、何かあったときに、銀行側に非常な有利なシステムになっていると言えます。

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