モデルケースを想定し、実際に計算してみることにしました。なお、金額は1米国ドル=117.66円で換算し、期間中の為替の変動はないものとします。
まずは経費から。
まず島を購入します。購入費用が1,675USドル 日本円に換算して197,081円。
2ヶ月目からは毎月使用料をリンデンラボ社に支払います(前払い)。 それが月295USドル (37,710円)
次に売上高です。
購入した島の面積は、65,536平方メートル。これを分割して貸し出すわけですが、1区画を1,024平方メートルにすると64区画分になります。
これを1区画あたり月額1,500円で貸すことにします。賃貸料は前払いでもらいます。
計算の前提ですが、1ヶ月目に島を購入。その後テナントを募集し、テナントさんたちから賃貸料をもらえるのは、2ヶ月目からとします。
1ヶ月目は、島の購入費用は発生し、売上高0で197,081円の赤字。
2ヶ月目は、リンデンラボ社に払う島の使用料が34,710円。それに対し、テナントから集めた賃貸料は、1,500円x64区画で、96,000円。月次決算をすると、2ヶ月目は61,290円利益が出ます。事業開始時からの累積では、135,791円の赤字になります。
以降、同様に計算して、利益の累積額を12ヶ月目までグラフにしてみました。
上の線が、64区画貸し出し場合、下の線が40区画貸し出した場合です。
2ヶ月目以降、64区画すべてを全期間にわたって貸し出した場合、累積の利益が5ヶ月目で黒字に転換し、1年目の決算で477,112円の利益を計上することになります。
運悪くテナントが集まらず、40区画しか貸し出せなかった場合は、累積の利益が黒字に転換するのは9ヶ月目、1年目の決算で81,112円の利益を計上することになります。
なお、このままの状態が続いた場合、24ヶ月の累積額を計算してみると、64区画の場合は、1,212,596円、40区画の場合は384,596円となります。
資金繰りの面からみると、リンデンラボ社に払う土地使用料が月額34,710円ですので、2ヶ月目の初めまでに24区画を貸し出せれば、2ヶ月目には賃貸料36,000円が入り、リンデンラボ社への支払いをまかなうことができます。つまり、最初の島の購入費用以外の追加投資は必要ないというわけです。
以上の結果を見ると、これからセカンドライフ日本語版のリリースも予定されているし、今、賃貸に出されている土地は、かなりのスピードでテナントがついているようなので、確実に儲かりそうな気がします。しかし、考慮すべき重要なコストがもう一つあります。
それは、この事業に伴う人的コスト、すなわち、テナントさんの募集と管理にかかる手間です。土地を貸すときには立会いも必要だろうし、64軒もテナントさんがいれば、いろいろな問い合わが来て、その対応に追われそうな気がします。
あとは、リスクについても考えなければなりません。考えられるリスクとしては次のようなものです。
1 セカンドライフの人気が衰え、テナントが集まらなくなり、土地の稼働率が下がる。
2 為替変動で、円安になる。
3 リンデンラボ社が、土地使用料を値上げする。
私は、テナントさんの募集・管理にかかるコストがすごく大きくなりそうな気がします。特に日本語版リリース後にセカンドライフに入ってくる人は、英語が苦手な人も多そうですから、それだけ、大家さんに負担がかかるかもしれません。ですから、暇な人が個人的にやれば儲かるかもしれませんね。
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